「日本三大xxx」というと、「日本三景」「日本三庭園」「日本三大砂丘」など、すぐとは言わなくてもちょっと考えると思いつきますよね。「日本三大」よりも「御三家」の方が思いつくかもしれません。「尾張、紀伊、水戸」とか「開成、麻布、武蔵」とか「ゼニガメ、ヒトカゲ、フシギダネ」とか。
この「日本三大xxx」に岡山がよく登場すると言うので、調べてみました。
岡山にある日本三大庭園-後楽園
日本三大庭園とは
「日本三大庭園」とは、日本の代表的な庭園のうち、以下の3つを指します。
- 兼六園(石川県金沢市):江戸時代初期に、前田利家によって造営された回遊式庭園で、日本の庭園美術の最高峰と評価されています。広大な敷地には大小様々な池や石垣、橋、茶室などが配置され、季節ごとに異なる風景が楽しめます。
- 建仁寺庭園(京都市左京区):平安時代に創建された建仁寺の塔頭・高桐院の庭園で、枯山水庭園の代表的なものの1つとされています。白砂と岩を巧みに使い、山水の景観を表現しています。
- 岡山後楽園(岡山市北区):江戸時代初期に、岡山藩主・池田家によって造営された庭園で、日本庭園の中でも最大級の広さを誇ります。人工の池や滝、橋、茶室、木々や植物が巧みに配置され、四季折々の美しい景色が楽しめます。
これらの庭園が「日本三大庭園」と呼ばれる理由は、日本の庭園美術の最高峰とされる兼六園、平安時代の庭園美術を代表する建仁寺庭園、そして最大級の広さを誇る後楽園など、日本庭園の代表的な要素がそれぞれに見事に表現されているからです。また、これらの庭園は全国的にも有名で、広く認知されているため、「日本三大庭園」という呼称が使われるようになったと考えられます。
岡山の後楽園とは
岡山県岡山市北区にある後楽園は、江戸時代初期の1620年代に、岡山藩主であった池田家によって造営された日本庭園です。広大な敷地面積は約13ヘクタールと、日本庭園の中でも最大級の広さを誇ります。後楽園は、日本三大庭園の1つとしても知られており、多くの観光客に愛されるスポットとなっています。
後楽園は、当時の中国文学や詩歌に登場する風景を庭園に表現したことが特徴です。庭園は主に池や広場を中心に構成され、周囲には山や森が配されています。庭園内には多くの景観があり、草花や樹木が四季折々の美しい風景を作り出しています。
庭園内には、茶室や橋、滝など、日本庭園に欠かせない要素が多数配置されています。特に、庭園中央部には「兼山の滝」という滝があり、その横にある茶室「翠泉亭(すいせんてい)」からは滝の迫力ある景色を見ることができます。また、庭園内には、文学碑や史跡などもあり、歴史的な価値も高い観光スポットとなっています。
後楽園は、毎年春には桜の名所として多くの観光客が訪れます。また、冬にはイルミネーションが行われ、幻想的な雰囲気を楽しむことができます。後楽園は、日本庭園の代表的なスポットの1つであり、四季折々の美しい風景を楽しむことができる場所として、多くの人々に愛されています。
岡山の日本三大奇祭-西大寺会陽
日本三大奇祭とは
日本三大奇祭とは、日本国内で開催される、独特な伝統行事や祭りの中でも特に異彩を放っているとされる3つの祭りのことを指します。以下にそれぞれの祭りを詳しく紹介します。
- 京都 葵祭(あおいまつり) 葵祭は、京都の伝統的な祭りの一つで、毎年5月15日に行われます。祭りの中心は、平安時代の装束を身にまとった人々が、白馬に乗って町を練り歩く「葵祭御列列(あおいまつりおんれつ)」と呼ばれる行列です。この行列には、日本古来の文化や歴史を伝える装束姿の人々が多数参加し、その壮観な様子から「祭りの王様」とも呼ばれます。
- 兵庫県 赤穂祭(あこうまつり) 赤穂祭は、兵庫県赤穂市の赤穂浪士ゆかりの神社である赤穂神社の祭礼で、毎年4月14日に行われます。この祭りは、赤穂浪士たちが討ち入りを行った吉良邸を模した山車(やまぐるま)が街中を練り歩く「山車行列」が有名です。また、夜には花火大会も開催され、多くの観光客で賑わいます。
- 青森県 ねぶた祭(ねぶたまつり) ねぶた祭は、青森県青森市で毎年8月2日から7日まで開催される夏祭りです。この祭りの特徴は、巨大な提灯に描かれた独特なデザインの「ねぶた」が練り歩くことです。ねぶたは、竹や木の骨組みに和紙を張って作られ、内部には数多くの電球が埋め込まれています。夜になると、ねぶたが光り輝く様子は圧巻です。
以上が、日本三大奇祭の代表的な祭りの紹介です。これらの祭りは、日本各地で継承され、その歴史や文化を守り続けています。
三大奇祭には諸説あり、西大寺会陽(岡山市)や御柱祭り(長野県)などが含まれることもあります。
岡山の西大寺会陽について
西大寺(さいだいじ)は、奈良県奈良市にある仏教寺院です。西大寺会陽(さいだいじえよう)は、毎年2月15日に行われる西大寺の節分会です。
西大寺会陽は、節分における恒例行事であり、奈良の節分祭りの中でも最も格式の高いものとされています。西大寺の境内にある本堂の扉が開かれ、獅子舞や舞楽などが奉納され、最後には豆まきが行われます。
特に、西大寺会陽では、厄払いのために「会陽の福豆」が配られることが有名です。この福豆は、一般的な豆とは異なり、特別に厄除けや健康長寿を願って作られた豆で、多くの参拝者に人気があります。
また、西大寺会陽には、本堂の前に大きな鬼の面が飾られ、参拝者がこの面を撫でると、鬼が身体から出ていくという伝承があります。
西大寺会陽は、奈良時代から続く伝統的な行事であり、日本の豆まき文化のルーツの一つとされています。
岡山の日本三大山城-備中松山城
日本三大平山城とは
「日本三大平山城」とは、日本国内に存在する平地に建てられた山城(やまじろ)のうち、特に規模や歴史的価値が高いとされる三つの城郭を指す言葉です。この言葉が一般に広まったのは、戦後の昭和20年代から30年代にかけてで、特に観光地として知られるようになりました。
具体的には、「名古屋城」、「彦根城」、「二条城」の3つが挙げられています。これらはいずれも、戦国時代や江戸時代初期に築城され、その後も改修や増築が繰り返され、現在でも国宝や重要文化財として指定されている名城となっています。
これらの城郭は、平地に築かれた山城でありながら、巨大な石垣や高い土塁で囲まれ、難攻不落の要塞として知られています。また、それぞれの城には独自の歴史や特色があり、観光客にも人気があります。
岡山の備中松山城
備中松山城(びっちゅうまつやまじょう)は、岡山県高梁市にある日本の城跡の一つです。戦国時代、織田信長の家臣であった羽柴秀吉が築城しました。
備中松山城は、比高が約430メートルの山の頂上に築かれており、険しい斜面を利用した独特の構造を持ちます。城郭は、東西に長い細長い形状をしており、縦に細長い曲輪(くるわ)が連なっています。また、本丸の周りには、大手門、二の丸、三の丸、南丸、北丸などがあります。
備中松山城は、天守閣が存在しないのが特徴です。代わりに、本丸には五層の櫓が建てられており、重要文化財に指定されています。また、城の周りには横山公園があり、四季折々の美しい景色を楽しむことができます。
現在、備中松山城跡は国の史跡に指定されており、多くの観光客に愛される名城跡として知られています。
岡山の三大局地風-広戸風
局地風とは
「局地風」とは、特定の地域で発生する強い風のことを指します。一般的に、山や海といった自然の地形が風を抑えたり、加速させたりして、局地的に風が強くなることがあります。また、気象条件によっても局地風が発生することがあります。
局地風には、日本において様々な名称があり、地域ごとに異なる特徴があります。例えば、「静岡の浜名湖風」、「北海道の日高風」といった具合に、地域名がついて呼ばれることがあります。
局地風は、その地域の風土や文化にも影響を与えています。たとえば、浜名湖風は、湖の周辺で育まれた文化や歴史的建造物にも関連しています。
一方で、局地風は強風被害の原因にもなり得ます。風速が非常に速くなるため、建物や木々が倒壊したり、交通機関に支障をきたしたりすることがあります。そのため、局地風が予想される場合には、注意や対策が必要となります。
岡山の広戸風とは
広戸風は、岡山県津山市周辺で発生する局地的な風のことを指します。この風は、特に夕方から夜にかけて吹くことが多く、秋から冬にかけての季節に多く発生します。
広戸風は、山陰海岸国立公園に指定された美しい自然が広がる地域に位置しており、この地域には多くの観光スポットや名所があります。例えば、津山城や奥津渓、美作三湯などがあります。
広戸風は、風速が非常に速く、時には100km/hを超えることもあります。このため、津山市を中心とした広い範囲で建物や電線が倒れるなどの被害をもたらすことがあります。ただし、広戸風は、風速が速いために空気が澄み、遠くにある山々や星空が非常に美しく見えることが特徴の一つでもあります。
岡山の日本三大まとめ
岡山には、歴史的な観光スポットやグルメなど、見どころがたくさんあります。また、日本三大庭園や日本三大奇祭など、多くの日本の名所・名物が集まる場所でもあります。岡山を訪れる際には、これらの魅力をぜひ体験してみてください。